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ごそごそ、押し入れを整理していたら、
高校時代の制帽が出てきた。
制服も、卒業の時、彼女と別れたばかりで、
もらってくれる女の子もいなかったから、
手元にあったのだけど、
家庭教師をした後輩に譲ってしまった。
学生鞄も捨ててしまったから、
残ったのは、この帽子だけ・・・。
しかし、すっかり、ほこりだらけ、
ところどころカビらしきシミもできて、
紺色というより、灰色。
桐の校章はさびて、黄銅色がほとんど黒になっていた。
「帽子をかぶれ!」
という教師に反発し、帽子は変形させ、
学生鞄につっこんで歩いていた。
詰め襟のホックも外して、中のシャツを見せて・・・
そんなだらしない格好が不評を買ったのか、
我々が卒業後、帽子はなしのブレザー姿に
制服が替わってしまった。
校舎も、次々改築され、我々が学んだ当時の面影を
残すものがなくなってしまった。
名物先生も、お年を召して、引退されたという噂を聞く。
卒業式のシーズン。
帽子を手にして、懐かしさと、寂しさを感じた。
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投稿者 khazama : 2007年03月20日 00:04
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