「選挙運動ネット解禁の課題」
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インターネットは武器になるのか?

今回の統一地方選挙前半戦に行われた東京都議会議員補欠選挙にて、吉田勉氏が立候補されていた。吉田氏というと、「吉田つとむはインターネットを武器にする!」というキャッチを掲げ、「開け!電網政治の時代」で上位ランキングされるなど、インターネットの政治活動への利用における先駆け的な存在である。

吉田氏は、最近、nikkeiBPnetに、「政治の現場に身を置く者は特に、「選挙運動におけるインターネット解禁」のメリットを主体に今の時点で改めて検討するべきである。」と投稿されている(参照)。この議論は、広くされていて、私も賛成なのであるが、気になる一節があった。本来なら、「お金のかからない選挙」を理想とする趣旨においても、最もお金がかからない情報発信機能であるネットの利用解禁を急がねばならないのである。

私は「お金がかからない」ことが迷信であると「選挙活動ネット解禁の課題」で指摘してきた。吉田氏とは見解を異にする。そして、私は「お金がかからない」という誤った認識が、いまだに根強いことが残念だった。

吉田氏のホームページは、手作り感があって、内容も豊富、きっとお金をかけずにコツコツ作成されてきたものだと思う。それはそれで、評価に値する。2000年頃から始まった初期のスタイルを踏襲している感じである。

一方、対抗馬の今村るか氏のホームページ。今風な感じである。専門の業者にデザインを頼んでいれば、それなりの金額がかかっていると思う。(取材したわけではないので、責任あることは述べられないが・・・)

選挙の結果はどうだったのか、吉田氏は僅差の敗北であった。ホームページが、選挙結果に、実際、どれだけ影響を与えたか、数値的に検証することはできない。その他の要因がどのように影響したかも、私は詳しく知らない。しかし、吉田氏にとって、期待通りにインターネットを通じた政治活動が、選挙において武器にならなかったのではないかと思う。

私は、地方選挙レベルで、インターネットが選挙の武器になりうる状況には至っていないと考えている。出典は明らかにできないが、あるアンケートで、投票する候補を決めるのに利用した媒体としてインターネットをあげた有権者は限りなく0で、ほとんどが、マスコミであり、選挙公報であったという。インターネットによる情報発信は、現状、選挙カー同様、政治家のマスターベーションだと思う。

実際、デートの場所に迷ったときと違って、投票に迷ったときにわざわざパソコンで検索するだろうか? 周りににウンザリにするくらい、選挙の情報が溢れているのである。アクセスするのは、その候補の魅力を知った支援者が大半を占めている、私はそう考えている。

結局のところ、当選には、政策と政治姿勢、そして本人の魅力が、あらゆる媒体を通して、どのように浸透させ、支持されるかが重要なのだと思う。

吉田氏ご本人にお会いしたことはないが、これまでのインターネットを通じた政治活動に敬意を表し、今後のご健闘をお祈りしたい。

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