不正アクセス行為の禁止等に関する法律
インターネットによる選挙活動を解禁するために、公営サーバーが必須との論拠として、不正アクセスによって公正な選挙を阻害される恐れがあることをあげているが、現行の「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」や「プロバイダ責任制限法」がどうなっているのか、これをきっちりと理解しないと議論できないと感じた。
とりあえず、参考文献にリンクを張って、すぐにアクセスできるようにした。
勉強、勉強。
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インターネットによる選挙活動を解禁するために、公営サーバーが必須との論拠として、不正アクセスによって公正な選挙を阻害される恐れがあることをあげているが、現行の「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」や「プロバイダ責任制限法」がどうなっているのか、これをきっちりと理解しないと議論できないと感じた。
とりあえず、参考文献にリンクを張って、すぐにアクセスできるようにした。
勉強、勉強。
「島根県ホームページにDoS攻撃,韓国のIPアドレスから大量のアクセスとメール」(参照1・参照2)という事件がありました。どういう意図でそのようなことがあったのか、明確ではありませんが、「竹島問題をめぐる反発が背景」(参照)との見方もあります。
こちらで指摘したことですが、こういったことがインターネットによる選挙活動に対する妨害行為として起こったら、どうなるのでしょうか?
もしも、候補者個人の私的なサーバーで、インターネットによる選挙活動が解禁され、特定の候補に選挙妨害を目的とした攻撃がなされたとしたら、その候補のサーバーが落ちるだけです。そして、それが海外からの攻撃だとしても、その個人への攻撃でしかありません。
しかし、公的サーバーを通じた選挙活動が解禁された場合、攻撃対象が特定の候補であっても、落ちるサーバーは公的サーバーで、どの候補にも公平な結果になるはずです。そして、それが海外からの攻撃だとしたら、単なる個人攻撃ではなく、日本の内政への干渉です。
インターネットは、グローバルに接続されていて、海外からのテロ攻撃もあり得ることを意識するべきです。他国にとって好ましくない政治家は、外国から攻撃を受けるかもしれないのです。その結果として、公正な選挙が妨害されたら、国益に関わる問題だと思います。
代々木ゼミ講師の自伝と酷似していると指摘されたり(参照)、読みたいブログランキング(参照)にランクインしたり、話題に事欠かない杉村太蔵衆議院議員のブログが、
ただいま、リニューアル中
2006年06月20日 13:00
ただいま、リニューアル中です。
もうしばらくお待ちください。
杉村太蔵
と、表示され、これまでのコンテンツがまったくアクセスできない状況。事実上の閉鎖です。彼のこれまでの発言や公約が、彼の都合で削除されてしまったことになります。勿論、彼の私的なサーバーでのことですから、そんなことは彼の勝手なのですが、どうもすっきりしません。
もし、彼が当選前から私たち有権者に対する公約を掲載していて、彼の都合で公約を実現できなくなったからと、勝手に削除することが許されるのか・・・。これも、彼の私的なサーバー上では、政治倫理上問題になっても、「彼の勝手」です。
自治体が配布する選挙公報は、選挙が終わっても、公立図書館に保存されているため、選挙の後でも閲覧が可能で、志ある方には「政治家の通信簿」みたいな本も出版できます。
しかし、これから私的なサーバーを通じて選挙活動を解禁したらどうなるか。
現状は、「選挙公報を見て決めた」という有権者が非常に多いのですが、今後は確実に「ホームページを見て決めた」という有権者が増えるでしょう。そして、そのホームページに掲げられた公約は、政治家の都合で削除でき、保存の保証がない。まして、公的な機関が保存することはない。
それでいいのでしょうか?
「マニフェスト推進」の観点から好ましいとは思えません。
桜井忠前市長の辞職に伴う苫小牧市長選が2日告示され、いずれも無所属で、元市長の鳥越忠行氏(66)、元衆院議員の岩倉博文氏(56)=自民推薦=が立候補を届け出た。(参照)
9日投票が行われ、即日開票の結果、新人で元衆院議員の岩倉博文氏(56)=無所属、自民推薦=が、元市長の鳥越忠行氏(66)=無所属=を破り、当選した。(参照)
さて、当選した岩倉博文氏のブログをのぞいてみると、
2006年07月02日発
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本日、市長選告示を迎え、出陣式、第一声を無事済ませて市内一巡して立候補のご挨拶をしてきました。 お天気も良く、各町内であたたかくお迎えいただき気持ちのいい一日でしたが、ずい分宣車を降りて走ったので足が痛くなっちゃいましたよ。 橋本聖子道連会長、今津衆議、神戸道議はじめ大勢の皆さんに来ていただき、心から御礼申し上げます。 選対本部、沖本部長はじめ事務所の皆さんも昨夜遅くまで準備で大変だったと思いますが、ありがとうございました。
第一声では、これまでのスト-リ-とまったく違う流れの話しをしましたが、少しずつ修正しながら個人演説会で調整していきたいと思ってます。 何せ、原稿を作らない主義でスト-リ-も直前でなきゃ考えられない習性なもんで選挙の時は大変です。 今朝も、出陣式に先立って早めに事務所に行きましたが、それから皆さんが来られるまでの間10分程度で考えたスト-リ-でした。 多少、対立候補を攻撃する内容をいれましたが、ちょうど公開討論会の時に笑っちゃうような話を鳥越さんが言ってたので助かりましたよ。 市長時代に、借金が多くなったのは自分のせいじゃなく市民の要望が強かった施設を作ったものだし、議会も承認してるんだから・・・という内容でしたが、まったく笑っちゃいました。 市民をバカにした話です。 結果として財政再建団体一歩手前までこぎつけた功績は顕著ですけどねぇ~。 もちろん失礼な言い方はしてませんが、このことを話したんです。 どうも、市労連でトレ-ニングされてる方の話のスト-リ-は似てます。 ポイントアウトの切り口を、組合活動でもまれるんでしょうね。
さて、明日も早いのでぐっすり寝ます。 がんばります! 失礼します。
岩倉博文
(参照)
とあります。7月2日の告示日に書き込まれていますが、現行の公職選挙法において選挙違反ではないのでしょうか? さらに、
2006年07月10日発
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当選御礼! 苫小牧市長選に勝利することができました。 ご支援をいただいたすべての皆様に心から御礼申し上げます。 ありがとうございました。
沖選対本部長、市町幹事長はじめ短期決戦の準備段階から過酷な日々を送っていただいた選対の皆さん、支援市議団の皆さん、公明党の皆さん、新党大地の皆さん、支援グル-プの皆さん、支援企業の皆さん、本当にありがとうございました。 そして、個人の立場で一生懸命選挙戦を支えていただいた多くの皆様に心から感謝を申し上げます。
保守一本化プロセスでマイナスもあった序盤戦、出遅れ感もありましたが、高橋 睦さん、遠藤道議にもしっかり支えてもらい短時間にまとまりが出てきたように感じました。 心から感謝致します。 総選挙の経験しかなかったこともあり、中盤になってようやく市長選で訴えるべきポイントがつかめたような気がしましたが、沖本部長はじめ選対の皆さんにはずい分ヤキモキさせてしまったのではないかと思います。
告示以降は、本当によく走りました。 これも初めての経験、総選挙では24市町村ありますから時間的制約があって選挙カ-から降りる機会は少ないのですが、今回は、特に住宅街遊説でその都度選挙カ-から降りて走り回ってました。 それでも、連日事務所に電話が入り “すぐそばまで来ていてどうして来ないんだ!” というお叱りをずい分いただいていたようです。 遊説コ-ス設定には課題を残しました。 遊説隊も元気いっぱいがんばってくれましたよ。 隊長の喜多君は親戚なので遠慮もありませんが、いつものように遊説はすべて隊長にまかせっきりでした。 よくがんばってくれたと思います。 広報車もよくやってくれました。 それぞれの担当で支えていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
今朝から始動、午前中はマスコミ各社の取材が自宅などであり、午前中いっぱいかかりました。 午後から市役所で当選証書付与式、初めて市役所にも行ってきました。 さてと、日々緊張感をもって当面する課題群に取り組まなければなりませんね。 しばらくは引き継ぎ項目の確認と基本レクを受けることになりますが、けっこうハ-ドな日程のようです。 でも、衆議の始動時よりは移動がない分いいですかね。 さっそく具体的に取り組まなければならない問題もあるし、同時に信頼回復に向け動き回らなければなりません。 一日も早く市民に “新しい息吹” を感じてもらえるようがんばります。 期待していてください! これまでの苫小牧になかった市長職のイメ-ジを内外に発信していきます。
明日は初登庁、午前8時45分に迎えが来て9時から登庁式。 いよいよですね。 大好きな苫小牧のために一生懸命がんばります。 お支えいただいたすべての皆様に重ねて心から感謝と御礼を申し上げます。 皆さん、本当にありがとうございました。
じゃ、失礼します。
岩倉博文
(参照)
と御礼まで出しています。これも公職選挙法第178条(選挙期日後のあいさつ行為の制限)で定める「2.自筆の信書及び当選又は落選に関する祝辞、見舞等の答礼のためにする信書を除くほか文書図画を頒布し又は掲示すること。」(参照)の違反ではないのでしょうか? わたしの経験では、ホームページ上であっても、当選御礼を表示するのは違反行為として咎められかねないとして、くだらないと思いつつ、「当選報告」という形式で欠礼をわびる文章を掲載してきました。文書違反ごときでは当選無効にならない、咎められることもないのであれば、こういった違反はやった者勝ちになってしまいますし、こういった証拠になりうる文書も、個々人のサーバーに保存されていますから、今から自由に消すことが可能です。掲載されていたことの証人で告発は可能なのでしょうか? まず、無理でしょう。
選挙活動をインターネットで解禁する場合、こういったやり得を許さないためにも、公営サーバーからの発信以外をすべて違反と見なし、公営サーバーから発信された内容はすべてログとして残す必要を感じるのです(参照)。
ブログをいろいろ検索して読んでいたら、kou1000houさんの「選挙は現場で起きてるんだっ!」というブログを見つけました。
以外に(意外に?)知られていない選挙の裏側…ふか~いです。
とブログの紹介にありますが、そう、選挙の裏側はとても深いです。そして、その裏側を、とても興味深く、そして面白く描いていると思います。
現在、各党や超党派で公職選挙法の改正の論議がされていますが、長らく選挙法関係の仕事をしている方と、このことについて話をする機会があり、意見が一致したことがあります。
それは、「選挙中みこしにのっているだけの議員は、選挙実務や公職選挙法を知らない。だから、選挙の現場を知らない人は問題点もわからないし、改正のポイントもわかるはずがない。」ということです。
つまり、国会議員は選挙中は候補者です。選挙実務はスタッフが行ないます。ですから、公職選挙法のどこが問題で、どうあるべきかを実感することなどありえません。
そうするとまさに改正の議論は「机上の空論」になり、「机上の空論」に基づき改正された公職選挙法で困るのは議員ではなく選対実務の担当者と有権者なのです。
その通り!!
選挙運動のインターネット解禁の論議も、本当に「机上の空論」だと思います。
東京商工会議所が、「選挙制度見直しに関する意見」というものを平成17年12月8日にまとめていて、
虚偽情報の氾濫や作成範囲の公平性、中傷や書き込み対策等への一定の制限や管理方法などの問題については、各地選挙管理委員会が「選挙Web」(仮称)を立ち上げ、その管理規定の範囲内で候補者の情報提供を可能とするなどの対応を検討すべきである。
と記述している。
「選挙Web」は、私が提唱する「公営サーバー」にとても近い考え方だと思う。
自民党の選挙制度調査会・インターネットを使った選挙運動に関するワーキング・チームが「インターネットを利用した選挙運動に関する最終報告(案)」というものを5月30日に出している。
どういうわけか、その内容は公式にオープンになっていないようだが、こちらで参照することができる。
相変わらず、総務省の「IT時代の選挙運動に関する研究会」が出した内容に準じるもので、「ホームページに利用を限定」する一方で、「公営サイトの設置や公費負担といった選挙公営を行わないこととすべき」とあり、私の考え方とは大きく異なる。
なぜ、公営サーバーを通じた通信に限定し、通信の形態を自由にしないのか、逆転の発想ができないところがもどかしい。
この点については、安曇氏も指摘していて、
公設サイトや公費負担は行わない。というのは半分理解できるが、「容量や規格が統一化・画一化せざるを得ず」というのはちょっと違う。画一化されない部分での私設サイトも認め、簡単に候補者比較のできる標準化された公設サイトも開設すべきだ。
と私に近い主張をしている。
報告の中で、「メールによる選挙運動を引き続き禁止する場合、メルマガやブログ等の更新お知らせメールについても通常のメールと同様、引き続き禁止すべき」とあるけれど、こんなことはWeb1.0の世界にしか対応できておらず、Web2.0の世界に対応できていない。
メールはだめだというけれど、それならば、いたるところにトラックバックを送りつけたらどうなるのか・・・? RSSリーダーが一般的になれば、ブログを更新するだけでメールを送りつけるのと同じ効果が現れるのだが・・・。
このまま、私的なサーバーでの活動を解禁すれば、検索サイトとの関係上、現職が有利になることも指摘済み(参照)。Yohoo!のカテゴリーに「衆議院議員」はあっても「衆議院議員総選挙立候補予定者」というカテゴリーはないし、そもそもそんな単語をホームページに記載したら歴とした事前運動になってしまう。
このまま書き続けたら、単なる散文になってしまうので、これまでにしよう。